矯正歯科
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大人の矯正治療
もう遅い…なんてことはありません。美しさと健康のために、一歩を踏み出しませんか?
歯並びは「見た目」だけの問題ではありません

整った歯並びは、見た目の美しさだけでなく、しっかり噛めること=全身の健康につながります。
しっかり噛めることで:
食べ物の消化が助けられ、栄養の吸収がスムーズに
脳が活性化し、集中力や認知機能の維持にも効果的
顎の機能が整い、肩こりや頭痛の軽減に繋がることも
つまり、歯並びや噛み合わせを整えることは、健康で長生きするための秘訣でもあり、自分らしい人生をいきいきと楽しむための第一歩なのです。
「きれいな歯並び」と「笑顔」がもたらす力

きれいな歯並びは、素敵な笑顔を引き出してくれます。そして、笑顔には驚くほど多くの力があります。
周囲とのコミュニケーションがスムーズになる
自分に自信が持てるようになる
ストレスホルモンが減り、リラックス効果も
ポジティブな気持ちになれる
笑顔は「自然の薬」とも言われます。あなたの笑顔が変わると、人生も変わります。
当院で行う大人の矯正治療
ワイヤー矯正(表側)
幅広い症例に対応でき、確実に歯を動かせる治療法です。
マウスピース型矯正
透明で取り外し可能な装置。会話や食事の際に装置を外せるため、ライフスタイルに合わせやすく、人前に出る機会が多い方にも好評です。
ワイヤー矯正

歯の表面にブラケットとワイヤーを取りつけ、歯を少しずつ理想的な位置へ動かしていく最も一般的な矯正方法です。
歯並びや噛み合わせを精密にコントロールできるため、幅広い症例に対応でき、確実性の高い治療が期待できます。
症状に応じて調整の幅が広く、軽度から重度の歯列不正まで対応可能。
近年では装置自体も目立ちにくいものが登場しており、審美面への配慮も進んでいます。
治療中も定期的な調整によって計画的に歯を動かすことができるため、精度の高い仕上がりを目指せます。
「目立ってもいいからしっかり治したい」「細かい調整が必要」といったご希望がある方にもおすすめです。
ワイヤー矯正のメリット
- 幅広い症例に対応可能
複雑な歯並びや噛み合わせでも対応でき、高い治療精度が期待できる。 - 発音や食事への影響が少ない
装置が歯の外側につくため、舌の動きを妨げず、日常生活にもなじみやすい。 - セルフケアがしやすい
装置が見える位置にあるため、汚れの確認や歯みがきがしやすく清潔を保ちやすい。
ワイヤー矯正のデメリット
- 装置が見える
表側に装置がつくため、見た目が気になる場合がある。 - 口元が出やすい
装置の影響で唇が閉じにくくなることがあるが、ほとんどの方がすぐに慣れる。 - 口内に違和感が出ることも
粘膜に擦れて口内炎ができることがあるが、保護ワックスなどで対応可能。
マウスピース矯正(Smartee®)

Smartee®は、透明で取り外し可能なマウスピースを使って歯を段階的に動かす、目立ちにくい矯正治療です。
従来のワイヤー矯正に比べて装置が目立たず、金属アレルギーの心配もなく、見た目や快適さを重視したい方に適しています。
治療は患者さま専用に作製された複数のマウスピースを順番に装着しながら進めていきます。
食事や歯みがきの際には取り外すことができるため、日常生活へのストレスが少なく、清潔に保ちやすい点もメリットのひとつです。
またSmartee®では、治療開始前に専用ソフトを用いて3Dシミュレーションを行うため、治療の流れや仕上がりイメージを事前に確認することができます。
「目立たずに歯並びを整えたい」「仕事や学校でも気づかれたくない」そんなご希望をお持ちの方におすすめの矯正方法です。
マウスピース矯正のメリット
- 目立ちにくい
透明なマウスピースなので、装着中もほとんど気づかれない。 - 取り外し可能で衛生的
食事や歯みがきのときに外せるため、口腔内を清潔に保ちやすい。 - 装着時の違和感が少ない
金属を使わないため、口内の刺激や痛みが少なく快適に過ごせる。
マウスピース矯正のデメリット
- 対応できる症例が限られる
歯の動きが大きい複雑なケースでは、適用が難しいこともある。 - 自己管理が必要
取り外しができる分、装着時間を守らないと効果が出にくい。 - マウスピースの交換や手入れが必要
定期的な交換や、毎日の洗浄などのケアが欠かせない。
治療の流れ
STEP01
初診相談(無料)
歯並びのお悩みやご希望を丁寧に伺います
STEP02
精密検査
レントゲン・写真撮影・型取りなどを行い、詳しく診断します
STEP03
治療計画のご説明
治療内容・期間・費用をわかりやすくご説明します
STEP04
治療開始
定期的に通院いただき、歯の動きを確認しながら調整します
STEP05
保定期間
整えた歯並びを安定させるため、リテーナーを使用します
よくあるご質問
矯正って痛いですか?
装置を付けた直後は違和感や軽い痛みがありますが、ほとんどの方が数日で慣れます。
治療期間は?
症状によりますが、1年半〜2年程度が一般的です。軽度であればもっと短い場合もあります。
費用はどれくらい?
治療方法や期間によって異なります。無料相談で目安をお伝えいたします。
大人の矯正治療は、見た目の改善だけでなく、健康・自信・笑顔を取り戻すための大切な選択です。「もっと早くやればよかった」と言われる方も少なくありません。祁答院歯科クリニックでは、一人ひとりの生活や想いに寄り添った、オーダーメイドの矯正治療を行っています。まずは、無料相談でお話を聞かせてください。あなたが自然に笑える毎日を送れるよう、全力でサポートいたします。
子どもの矯正治療
「今しかできない」成長を活かす矯正で、未来の歯並びと健康の土台をつくります。
最近のお子さまに増えている「口の機能の発達不全」
「噛む」「飲み込む」「話す」などの口腔機能の発達に不安を感じるお子さまが増えています。
背景にある生活習慣の変化
- やわらかい食事中心の食生活
- スマートフォンやゲームによる姿勢の崩れ
- 外遊び・運動不足による体幹の未発達
このような変化が、あごの発育不全や歯並びの乱れ、口呼吸、姿勢の崩れを引き起こしています。
上顎の発達は「今しかできない」

上顎(うわあご)の骨の成長は、小学校高学年ごろまでにほぼ完了します。一方、下顎は思春期(第二次成長期)に大きく成長するため、上下のバランスが崩れやすくなります。
上顎の成長に関わる「正中口蓋縫合と切歯縫合」
上顎骨の中央には「切歯縫合」という骨のつなぎ目があります。ここは、舌が上あごを内側から押す刺激によって発達を促されます。
- 舌が正しい位置(上あごの「スポット」)にある
- 舌が上顎を適度に押し広げるように働く
- これが上顎の幅・高さの正しい発育に繋がる
つまり、正しい舌の位置=上顎の発達=歯並びの土台作りにとって極めて重要なのです。
舌の位置・鼻呼吸・姿勢の関係
本来、舌はリラックス時に上あごのスポットにぴたっとついているのが理想です。しかし現代では舌が下がり、以下のような問題を招いています。
- 出っ歯・開咬などの歯並びの乱れ
- ポカン口(口呼吸)
- 不明瞭な発音
- 姿勢の悪化・集中力の低下
鼻呼吸と脳の発達にも関係しています
鼻から空気を吸うと、脳にしっかり酸素が届きやすくなります。一方、口呼吸は浅い呼吸になり、脳の発達や集中力の低下、免疫力の低下にも影響を与える可能性があります。また、舌の位置は頸椎(けいつい/首の骨)の角度にも影響を及ぼします。舌が下がると頭が前に出る姿勢(ストレートネック)になりやすく、逆に、頸椎の角度が整うと舌も自然と正しい位置に戻りやすくなります。
舌・姿勢・足裏はひとつのラインでつながっています(ディープフロントライン)
人の身体には「筋膜」という、筋肉や内臓を包む膜があります。この中でも「ディープフロントライン(深層前面筋膜)」は
- 舌の筋肉
- 首・背中・横隔膜
- 骨盤の筋肉
- 太もも・ふくらはぎ・足裏
を一本のラインとして結んでいます。つまり、足裏の感覚や姿勢の安定が、舌の正しい位置や口腔機能の発達に直結しているのです。
家庭でできる!足裏刺激トレーニング

子どものバランス・姿勢・口腔機能の発達を助ける、楽しく続けられる運動です。
- タオルギャザー:足の指でタオルをたぐり寄せる
- ゴルフボール転がし:足裏で転がすだけ。座ってOK
- 足指じゃんけん:遊びながら足指の動きを鍛える
- はだしで自然にふれる:芝生・砂・木の床などの感覚刺激が◎
家庭でできる口腔機能アップ習慣
- よく噛んで食べる(1口30回を目安に)
- 正しい姿勢で座る(足が床にしっかりついている)
- 鼻呼吸を習慣化(口が開いていないか時々チェック)
子どもの矯正治療は「成長に合わせた2段階」
第1期(6~10歳頃)
あごの成長をサポートし、歯並びの悪化を防ぐ取り外し式装置やマウスピース型装置を使用
第2期(中学生以降)
永久歯が生え揃ったあとに、かみ合わせや歯列を整える
Vキッズ
Vキッズは3歳から使える、小児期の“睡眠中”口腔サポート装置です。寝ている間にやさしく口まわりの筋機能を整え、鼻呼吸を促進。顎や舌の正しい発育を引き出しながら、将来の歯並び・噛み合わせを健やかに育てます。
Vキッズの3大ポイント

取り外し式で自宅ケアが簡単 就寝中だけ装着し、朝には取り外せるのでお子さまもストレスなく続けられます。

口腔内を広げて呼吸機能を改善 舌が上あごに沿いやすくなり、鼻呼吸がスムーズに。酸素・栄養がしっかり行き渡ることで、質の良い睡眠をサポートします。

脳・身体発育への好影響 安定した呼吸は成長ホルモンの分泌を促し、脳の発育や身体全体の成長にもポジティブに働きかけます。
Vキッズがもたらすメリット
- 将来の大がかりな矯正リスクを低減
- 口呼吸や舌癖、猫背などの悪習慣を早期に改善
- お子さま自身の“生きる力”を高めるサポート
- 保護者さまの負担を軽減しつつ継続しやすい
プレオルソ
歯並びだけじゃない。「口の機能」から整える、新しい小児矯正。
プレオルソは、やわらかい素材のマウスピース型矯正装置で、主に5〜10歳頃のお子さまを対象に使います。歯を直接動かすのではなく、お口まわりの筋肉バランスや舌の位置、呼吸の仕方を整えることで、歯並びが自然と整いやすくなる環境をつくることを目的としています。
プレオルソの特徴とメリット

- 舌・唇・頬の筋肉を
トレーニング - プレオルソは、装着するだけでお口まわりの筋肉を正しく使う習慣が自然と身につきます。正しい舌の位置=上あごの成長をサポートし、将来的な矯正の負担を減らします。

- 主に「夜寝るとき+
日中1時間」でOK - 学校や食事の時間を気にせず使えるため、生活への影響が少なく、お子さまが続けやすいのが特徴です。

- 呼吸・姿勢・発音の
改善にもつながる - 鼻呼吸の習慣づけや、首・顎・舌の連動が整い、姿勢の改善や集中力アップにも効果が期待されます。
こんなお子さまにおすすめ
- 出っ歯気味(上顎前突)
- 受け口気味(反対咬合)
- 口がポカンと開いている
- 舌が下に落ちている・話し方が舌足らず
- 姿勢が悪く、集中力が続かない
床矯正とは?

床矯正(しょうきょうせい)とは、成長期にあるお子さまの顎の骨の成長を促し、顎を広げて歯がきれいに並ぶためのスペースを確保することを目的とした矯正治療です。一般的に、6歳から11歳頃のお子さまが対象となりますが、特に骨格の発育が活発な3歳から10歳までの間が最適とされています。この治療では、取り外し可能な装置を使用します。装置は、歯茎を覆うプラスチック製のプレートと、歯を固定するワイヤー、そして顎を広げるためのネジで構成されています。このネジを回すことで装置の幅が徐々に広がり、それに合わせて顎も拡大していきます。早期に床矯正を開始することで、将来的に健康な歯を抜いて歯並びを整える可能性を低くすることができます。
床矯正が適応される歯並びの例
床矯正は、顎の骨を拡大することで歯が綺麗に並ぶためのスペースを確保する治療です。以下のような歯並びの改善に効果が期待できますが、重度の不正咬合の場合は床矯正だけでは難しいと判断されることもあります。
- 叢生(そうせい):歯並びがデコボコしている状態
- 上顎前突:上の前歯が前に出ている状態(出っ歯)
- 下顎前突:下の前歯が前に出ている状態(受け口)
- 上下顎前突:上下の顎が前に突き出ていて、唇が閉じづらい状態(口ゴボ)
- 開咬(かいこう):口を閉じた時に上下の前歯に隙間が生じる状態
- 過蓋咬合(かがいこうごう):上の歯が下の歯に深くかぶさっている状態
- 交叉咬合(こうさこうごう):噛み合わせが部分的に反対になっている状態
床矯正のメリット
床矯正には、お子さまや保護者の方にとって多くの利点があります。
★抜歯せずに歯並びを改善できる可能性がある
顎の骨の成長をコントロールして広げることで、歯が本来あるべき位置に並ぶためのスペースを確保できます。これにより、将来的に抜歯をせずに歯並びを整えられる可能性が高まります。
★矯正装置を取り外しできる
装置は簡単に取り外しが可能なため、食事や歯磨きを普段通りに行うことができます。また、学校での体育の時間や運動時、記念撮影などの際に一時的に外せるため、見た目を気にすることもありません。
★むし歯のリスクを減らせる
取り外しが可能であるため、ワイヤー矯正に比べて磨き残しが少なく、歯垢が溜まりにくいことからむし歯になるリスクを軽減できます。
★矯正に伴う痛みが少ない
顎の骨をゆっくりと、そして徐々に広げていく治療方法のため、一度に強い力がかかりにくく、ワイヤー矯正と比べて痛みが出にくいと言われています。
床矯正のデメリット
床矯正は多くのメリットがある一方で、いくつか考慮すべきデメリットも存在します。
★可能な時期が限られている
床矯正の対象は、主に6歳から11歳頃の子どもであり、乳歯が永久歯に生え変わる時期、具体的には前歯4本が永久歯になり、かつ永久歯が生え揃う前の時期が適応です。10歳を過ぎると上顎の成長が止まりつつあるため、効果が減少したり、治療期間が長引いたりする可能性があります。
★治療期間が長い
顎の骨の成長に合わせて徐々に広げる治療方法のため、6歳頃から開始して11歳頃まで経過観察するのが一般的で、他の矯正治療(目安2~3年)と比較して期間が長くなる傾向があります。症状や装置の装着時間にもよりますが、1年半~3年程度が目安とされています。
★治療効果が患者さまの協力に左右される
装置は取り外し可能というメリットがある一方で、1日20時間以上の装着が治療計画通りに進めるために必要とされます。装着時間が不足したり、頻繁に装置を外したりすると、計画通りに治療が進まず治療期間が長引く可能性があります。保護者の方による装着時間のチェックや声かけといったサポートも重要となります。
★歯並びの細かい調整はできない
床矯正は、顎の骨を広げて歯をきれいに並べるためのスペースを確保することが主な目的であり、歯を一本一本細かく動かしたり、歯の傾きやねじれを調整する治療ではありません。そのため、歯並びの細かい調整や重度の不正咬合の場合には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正が必要となることがあります。
★発音が不明瞭になることがある
特に治療開始後しばらくの間は、矯正装置の違和感や舌の動きが制限されることで、発音が不明瞭になる場合があります。話しにくさを感じることが増え、ストレスにつながる可能性も考慮が必要です。
床矯正で改善できなかった場合
床矯正は顎の骨を拡大し、歯が並ぶスペースを確保することを主な目的としています。そのため、歯を一本一本細かく動かしたり、ねじれている歯の向きを矯正したりすることはできません。床矯正だけで歯並びが完全に改善できるケースもありますが、もし十分な効果が得られなかった場合や、より精密な歯並び・噛み合わせの調整が必要な場合には、ワイヤー矯正やマウスピース矯正といった次の段階の治療へと移行することが一般的です。
まとめ
床矯正治療は、成長期のお子さまの歯並びを整え、将来の抜歯を回避する可能性を高める有効な手段です。しかし、治療の適応時期や期間、患者さまご自身による装着管理が治療効果を大きく左右するため、メリットとデメリットを十分に理解した上で治療を開始することが重要です。
マウスピース矯正(Smartee®)

Smartee®は、透明なマウスピースを使って歯を少しずつ動かしていく、見た目に配慮された矯正方法です。
従来のワイヤー矯正と比べて装置が目立ちにくく、お子さまの学校生活にもなじみやすいのが特長です。
取り外しができるため、食事や歯みがきの際もストレスなく過ごせ、口腔内を清潔に保ちやすいメリットもあります。
Smartee®では治療前に3Dシミュレーションを行い、歯の動きや仕上がりイメージを確認できるので安心です。
適応年齢や症例は限られますが、成長に合わせたプランニングが可能なため、早い段階から整った歯並びを目指すことができます。
お子さまの気持ちにも配慮した、快適でスマートな矯正治療のひとつです。
Smartee®の特徴
- 透明で目立ちにくい
薄くて透明なマウスピースを使用するため、装着中も目立ちにくく、学校や日常生活でも安心。 - 取り外し可能で清潔を保ちやすい
食事や歯みがきのときに外せるので、むし歯や歯ぐきのトラブルを防ぎやすく、衛生的。 - ディズニーやマーベルとのコラボデザインも展開
お気に入りのキャラクターがデザインされたマウスピースで、楽しみながら治療に取り組める工夫も充実。
院長からのメッセージ
「歯並びが気になる」
それは、お口だけでなく全身の成長のサインかもしれません。
祁答院歯科クリニックでは、歯並びだけでなく、舌・呼吸・姿勢・足裏とのつながりを重視した、全身のバランスを整える矯正治療を行っています。ぜひ、お子さまの健やかな未来のために、一度ご相談ください。
今しかできない成長のチャンスを
逃さないために
上顎の成長は小学校高学年まで!
舌の正しい位置があごと歯並びの発育を支える鼻呼吸・姿勢・足裏から「お口の健康」は始まります。未来の歯並びと健康のために、今この瞬間のサポートが一生の財産になります。
口腔機能発達不全症
「お口の発達」、ちゃんと育っていますか?
「口腔機能発達不全症(こうくうきのうはったつふぜんしょう)」とは、子どもの口の機能が年齢に応じて十分に発達していない状態のことをいいます。食べる・話す・飲み込む・呼吸する・表情をつくる…こうした日常の動作に関わる「お口の力」は、子どもの成長とともに育まれます。
しかし最近では、
- うまく噛めない
- 口がいつもポカンと開いている
- はっきり話せない
- 食事に時間がかかる
といった子どもが増えてきました。これらはすべて「口腔機能の発達不全」が関係しているかもしれません。
口腔機能の発達と全身の関係
口は「健康の入り口」であると同時に、「全身の成長の土台」でもあります。
機能 | 発達への影響例 |
---|---|
咀嚼 (そしゃく) |
顎の発達・顔貌・脳の活性化 |
嚥下 (えんげ) |
正しい飲み込み → 姿勢や呼吸への影響 |
呼吸 | 鼻呼吸の確立 → 睡眠・集中力の向上 |
発音 | 舌・口唇の動き → コミュニケーション力 |
※スクロールできます
こんなサインがあれば要注意!
以下のような特徴が見られる場合、口腔機能発達不全症の可能性があります。
- いつも口が開いている
- 食べ物をうまく噛めない・こぼす
- よく噛まずに飲み込む
- 「サ行」「タ行」の発音がはっきりしない
- 姿勢が悪く、食事中に体がグラグラする
- 舌が下の方にある(低位舌)
どうやって診断するの?
祁答院歯科クリニックでは、成長段階に応じた評価を行い、必要に応じて下記のような項目をチェックします。
チェック項目
- ✔ お口周りの筋力や動き
- ✔ 舌や唇の位置や形
- ✔ 咀嚼・嚥下の様子
(食べ方・飲み込み方) - ✔ 発音の確認
- ✔ 顎や歯並びの発育状況
治療・トレーニングの流れ
お子さまの口腔機能を改善するためには、早期発見・早期アプローチが大切です。
評価・診断
お口の状態を詳しくチェック
個別プログラムの作成
生活習慣・姿勢・呼吸・食事・遊びの中で取り組むトレーニングをご提案
機能訓練(MFTなど)
舌・唇・頬・口輪筋などを正しく使う訓練を行います
経過観察と再評価
成長とともに状態を見守り、必要に応じて再指導
保護者の方へ
子どもの「お口の力」は日常の習慣の中で育ちます。
テレビを見ながら食べる、柔らかいものばかり食べる、よく噛まずに飲み込む…。
何気ない生活習慣が、口の発達を妨げているかもしれません。当院では、保護者の方と一緒にお子さまの口腔機能の成長を見守りながら、適切なサポートを行っていきます。お気軽にご相談ください。