義歯

義歯(入れ歯)

しっかり噛むことが、健康と人生の質を支えます。
歯を失うことは、見た目や食事だけでなく、体全体や心の健康にも大きな影響を及ぼします。義歯(入れ歯)は、単に食べ物を噛むための道具ではなく、「健康を守るための大切なパートナー」です。

噛むことは脳を活性化させ、認知症予防にもつながります

義歯(入れ歯)

「よく噛む」ことで脳に刺激が伝わり、血流が増えることが研究でもわかっています。歯がそろっていてしっかり噛める人は、認知機能の低下を防ぐ可能性が高いことが示されています。義歯によって噛む力を回復させることは、脳の健康を保つことにもつながるのです。

歯がないと「転びやすくなる」って本当?

義歯(入れ歯)

歯がない状態が続くと、バランスを取る力や姿勢にまで影響を及ぼします。特に奥歯がないと、顎の位置が変わり、重心が不安定になりやすくなります。その結果、転倒のリスクが高まり、骨折や介護状態へつながるケースも少なくありません。

柔らかいものばかり食べることで起こる「栄養の偏り」

義歯(入れ歯)

歯が不自由になると、自然と食べやすい炭水化物中心の食事に偏ってしまいます。すると、たんぱく質・ビタミン・カルシウムなどの栄養が不足しやすくなり、筋肉や骨が弱くなっていきます。特に高齢者では、これが骨粗しょう症や転倒・骨折の原因になり、やがて寝たきりや介護が必要になることもあります。あなたに合った「義歯の選択肢」があります

義歯には、保険適用のものから、自費で作る精密なものまでさまざまな種類があります。祁答院歯科クリニックでは、見た目・快適さ・噛む力・費用などを総合的に考えたご提案をしています。

ノンクラスプ義歯
(バネの見えない入れ歯)

金属のバネを使わないため、見た目が自然で目立たないのが最大の特長です。柔らかくしなやかな樹脂でできており、装着感も軽やか。入れ歯を入れていることを周囲に気づかれたくない方や、審美性を重視したい方におすすめです。

コンフォート義歯
(歯ぐきにやさしい入れ歯)

歯ぐきに当たる部分に特殊なシリコンを使用した義歯で、痛みや違和感が出にくく、吸着も良好です。「入れ歯が当たって痛い」「噛むと痛む」という方に好まれており、噛む力の回復と快適さを両立したタイプです。

金属床義歯
(丈夫で熱を感じる入れ歯)

入れ歯の土台部分に金属を使用することで、薄くても強度があり、違和感が少なくなります。また、食べ物の温かさや冷たさが伝わりやすいため、食事の楽しみが増すのもポイントです。発音しやすさやフィット感も優れており、長く快適に使いたい方に向いた高機能な義歯です。

コンティース
(ブリッジのように安定する進化型義歯)

三和デンタルが開発した**コンティース(Conteeth)**は、取り外し可能でありながらブリッジのような安定性を実現した次世代のノンクラスプ義歯です。
金属のバネが見えにくい設計で、見た目も自然
チタン製の薄く軽いフレームで、装着感が非常に快適
咀嚼時のブレが少なく、しっかり噛める構造
特殊加工で金属アレルギーの心配も少なく、最短2回の来院で装着可能

「入れ歯には抵抗があるけれど、インプラントには踏み切れない」という方に特におすすめです。

「入れ歯が合わない」「使いづらい」と感じている方へ

義歯は調整や見直しをすることで、もっと快適に使えるようになります。「痛い」「外れる」「噛めない」と感じている方も、あきらめずにぜひご相談ください。あなたの生活が少しでも快適に、そして豊かになるようお手伝いします。
ご相談はお気軽にどうぞ

初めての入れ歯も、今お使いの入れ歯のお悩みも、まずはお気軽にご相談ください。
いつまでも、自分の口でおいしく食べるために。
祁答院歯科クリニックが全力でサポートいたします。

口腔機能低下症

口腔機能低下症

― いつまでも「食べる」「話す」を楽しむために ―

年齢を重ねるとともに、「食べづらい」「噛みにくい」「むせる」「話しづらい」といった症状が気になっていませんか?これらの原因として近年注目されているのが、「口腔機能低下症(こうくうきのうていかしょう)」です。これは、加齢や病気、生活習慣などが原因でお口の機能が全体的に衰えてくる状態を指します。早期に気づいて対処することで、フレイル(虚弱)や介護状態の予防にもつながります。

どんな機能が低下するの?

口腔機能低下症では、以下のような7つの機能が段階的に衰えていきます。これらの機能が複数低下している状態を、口腔機能低下症と診断します。

チェック項目 内容例
①口腔衛生状態の不良 歯垢・舌苔が多い、口臭がある
②口腔乾燥(ドライマウス) 口が乾く、唾液が少ない
③咬合力の低下 硬いものが噛みにくい
④舌口唇運動機能の低下 舌・唇の動きが悪くなり、もごもごしゃべる
⑤低舌圧 飲み込み力が弱くなる
⑥咀嚼機能の低下 食べ物をうまく嚙み砕けない
⑦嚥下機能の低下 むせやすい、飲み込みにくい

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診断・評価方法

当院では、科学的根拠に基づいた評価方法を用いて診断を行います。

  • 唾液分泌量測定
  • 舌圧測定(舌の力)
  • オーラルディアドコキネシス(パ行・タ行の反復発音テスト)
  • 咀嚼能力テスト
  • 嚥下スクリーニング
  • 舌・唇・頬の視診や触診
  • 口腔衛生状態の評価(プラーク・舌苔など)

どう治療するの?

口腔機能はトレーニングで回復・維持が可能です。祁答院歯科クリニックでは、患者さんの状態に応じた口腔機能改善プログラムを提供しています。

  • MFT(口腔筋機能療法)
  • 舌や口唇のストレッチ
  • 唾液腺マッサージ
  • 正しい嚥下の指導
  • 食事指導・姿勢指導
  • 必要に応じて補綴(入れ歯など)の調整

なぜ、早めの対策が必要なのか?

口腔機能の低下は、お口だけの問題ではありません。以下のように、全身の健康や生活の質に深く関係しています。

口腔機能の低下 起こりうる影響
嚥下力の低下 誤嚥性肺炎・窒息リスク
嚙む力の低下 栄養不足→筋力低下・骨粗しょう症
舌や唇の動きの低下 発音障害→コミュニケーション障害
お口の乾燥・衛生不良 う蝕・歯周病の進行→歯の喪失→食事困難
噛む機会の減少 脳への刺激減少→認知機能低下のリスク

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口腔機能低下症

「年だから仕方ない」と思っていませんか?実は、お口のトレーニングは何歳からでも始められます。お食事が楽しくなる、会話がはずむ、健康寿命がのびる――それを支えるのが、「口のちから」です。