お知らせ

2023年10月15日

パイロットは歯が命

私は小さい頃から、SLやブルートレイン、飛行機やスーパーカーなどの乗り物が大好きでした。大きくなったら、飛行機の整備士やグランドスタッフなど、飛行機に関わる仕事がしたいと思っていました。

鹿児島国体の開会式にはブルーインパレスも飛びましたね

私は日曜日に開催された福岡県の芦屋航空基地航空祭に行ってきました。ブルーインパレスの曲芸飛行はとても素晴らしいものでした。

今は歯医者の仕事をしていますが、パイロットになるためには、歯がとっても大切って知ってましたか?

航空事業者になるには航空身体検査をパスすることが法律で決められています。

その基準の中に

○口腔や歯に重大な疾患や機能障害のないこと

○発音が不明瞭でないこと

○著しい不正咬合などがないこと、

○上下顎骨や口腔軟部組織の障害によって著しい痛みを伴わないこと

などの規定があります。何故かと言うと、飛行機内の気圧は約0.8気圧程度で標高約2000メートル(富士山5合目位)と同じ環境になり、空気が膨張するという訳です。

そのため、むし歯によって歯の中に溜まった空気が膨張したり、神経を刺激したりすることによって強い痛みが生じます。このように気圧の変化により歯が痛むことを『航空性歯痛』といいます。

パイロットは人の命を預かるとても大切なお仕事です。だからこそパイロットには高い集中力が必要不可欠です。地上では痛まなかった歯が万が一上空で突然痛み出してしまった場合、痛みに気が散って操縦がおろそかになってしまってとても危険です。空の安全を守るためパイロットはきちんと治しておくことが重要だとわかります。

パイロットの夢を叶えるためにも、幼いうちから体やお口の健康を守る事は、お子さんの夢の可能性を広げることにもつながりますね